現在のサドルシート、グレーはまぁいいとして、赤いライン（パイピングというらしい）が気にくわない。
　マジックで黒く塗ってやろうかとも思いましたが・・・。
　あと、黒はプツプツと滑り止めの加工がしてあるんですが・・・嫌い。人間って本質的にプツプツ嫌いだと思う。

　台湾ヤマハのサイトを見てると、黒いサドルは出ているようで、まぁとりあえずジェネシス目白へ。

　　私「黒いサドルが欲しいんです」
　　ジ「今のも黒くない？」
　　私「今のは黒と灰色のツートンなんです…」
　　ジ「現行機種で出ていれば、取り寄せられるけど、1万5000円くらいするよ」
　　私「う・・・」
　　ジ「いっそのこと張り替えちゃえば？ 1万くらい」
　　私「(^-^) それだ。」

　相変わらずの畳み掛けるような即答を得られ(笑)、皮の張替えを決意。

　最初自分で張り替えようと思った。
　レザークラフトは手縫いだからミシンは要らないはず・・・・とネットを徘徊してみると、どうやら私が思っているよりもずっと、バイクのレザーは薄いらしい。ということは細かく縫わないといけない。不器用な私には無理だし、家にはミシンはない。
　ってな感じで、あっという間に外注決定です。

　ジェネシス目白でも良かったんだけど、向学のために他のお店も探してみる。
　と、有名どころは、河名シート製作所やThe4108（大木製作所）あたりらしい。
　近い方ってな感じで、The4108へ出かけてみる。毎日乗るので、１週間預けっぱなしというのは少しきつい。ページの中にある「超特急」という文字にもひかれました。

　上野バイク街に走り、北のはずれ、昭和通りの入谷交差点から一つ南側の交差点で東側へ入りまして、しばらく。右手に、シートと皮が山と積んであるお店に到着。
　電車だと、日比谷線の入谷から5分くらい。

　　■東京都台東区北上野2-16-6
　　■TEL 03-3843-4108
　　■9:00〜18:00 （日曜・祝日 お休み）

　「４１０８」これは「しーとや」と読むらしいです。



　店の中をのぞくと、４人くらいがスポンジを削ったり皮を縫ったりしている。作業場の床には、ひん剥いたシートがゴロゴロと。マニアック。この加工量の多さは安心できますね。
　ものすごいボロボロのバンバンのシートが剥かれていたり、かなり酷い状態からでも修復できるようだ。

　私「シート張り替えたいんですが・・・」
　大「そのビーノ？ 破れてないよ？」
　私「色を黒に変えたいんです。真っ黒けに」
　大「真っ黒けね。いいよー。どんなのにする？」



　どんなのにする？って言われても、ただ漠然と黒としか思っていなかったので、その生地の多さに圧倒。嬉しい悲鳴。きゃー。
　確かに仕事場の片方の壁は一面シート生地のロールが積み重ねられている。

　そうだよな、黒っていってもいろいろあるよな、と、悩んでると、オヤジさんがちょきちょきとサンプルをくれて、これは？これは？とやってくれる。
　黒という色も微妙に違う上、反射率（ツヤ）と表面模様がいろいろ違ってくるらしい。


皮っぽくてツヤはあんまり無い奴、という指定でサンプルをもらったのが↓。

　ぬぬ。一晩考えるために、サンプルをお持ち帰り。
　あ、見積もりは、6,500円ということでした。安い♪

　帰途、すれ違うバイク、止めてあるバイクのシートを片っ端から見ていきまして、よさげ！だったのが、黒の皮模様のついたやつとすっきりしたやつの２種類組み合わせ。一種類よりもぐっと凝った高級感が生まれる（ような気がする）。これこれ。

　で、次の日。
　再びお店へ顔を出し、恐る恐る二種類を組み合わせたい、と伝えると、意外にすんなり、
　　「いいよー。大丈夫だよー。なんでもできるよー」
　いや、実際なんでも出来るんだろうな、ここなら。
　皮の組み合わせは、↑の右上を今の黒の部分に、右下を灰色の部分に使ってもらうようお願いしました。
　　「パイピングは？」
　そこまで考えてなかった。
　　「赤でも、黒でも」
　いや、赤が嫌で今回シート張り替えるんだから・・・・「黒にしてください」
　　「はいよー」
　非常にとんとんと（まぁ、こっちがド素人だというので、いろいろ省略してくれているんだろうけども）、進んでバイク預かってもらいました。本当はバイクを預かるんじゃなくて、シートだけを取って預けるもんだそうで・・・そんなことも知らないんです、この素人は。すみません。

　んで、翌日。
　うへへ。出来上がりをご覧下さい。

気にくわなかったツートン	シンプルな真っ黒〜

YMTのロゴがありましたが…	なくなりました

まっくろけー